株式会社の現物出資・・・

株式会社の現物出資・・・

株式会社の現物出資・・・

株式会社の資本金の出資方法には、現金による出資以外に物による出資が認められています。

現物出資をできるのは発起人のみ認められています。

○現物出資できる主な物

【動産】・自動車・機器・在庫商品など
【有価証券】・株券・国債・社債など
【不動産】・土地・建物など
【金銭債権】・貸付金など
【無形の財産権】・漁業権・特許権・著作権など

・貸借対照表などの決算書類に記載できる。
・金銭的価値がある。
・労務や信用については認められていません。

○現物出資の評価方法

・現物出資をする場合は、その物に適正な評価がされたかどうか地方裁判所の検査役の調査や弁護士、会計士などの価格証明が必要になります。

○現物出資の評価調査が不要な場合

・現物出資の金額が500万円を超えない場合。
・証券取引所の扱う有価証券の現物出資で評価額が取引所の相場以下の場合。
・不動産の現物出資で不動産鑑定士の評価で、その評価額が適正であると証明してもらった場合。
(登記の際、弁護士の証明書が必要になります。)

○現物出資の定款規定

現物出資をする際は内容を定款、発起人決定書に記載しておく必要があります。

◆定款記載例
【現物出資】

第○○条 当会社の設立に際して現物出資をする者の氏名、出資の目的である 財産、その価額並びにこれに対して与える株式の数は、次のとおりである。

①出資者 発起人 ○○○○
 住所  ○○県○○市○○町7丁目77番

②出資財産及びその価格
車両(○○株式会社製  平成7年式 白 車両番号 ○○ な 77-77) 1台
金70万円

デジタル複合機(○○株式会社製 平成20年式 製造番号L77/88888BS) 1台
金80万円

③与える株式数
30株

○現物出資の際、必要なその他の書類

・調査報告書
・財産引継書

◆財産引継書の記載例
財産引継書

1.現物出資の目的財産の表示
①普通乗用自動車
○○株式会社製○○○○型
平成7年式 車両番号 ○○ な 77-77
金70万円

②デジタル複合機○○株式会社製 77777K
平成20年式 製造番号L77/88888BS
金80万円

以上の金額合計  金150万円

私所有の上記財産を現物出資として給付します。

平成20年○月○日

発起人  (住所)○○県○○市○○町7丁目77番

      (名前)○○ ○○   印

○○○○株式会社  発起人御中

○現物出資の注意点

提出する登記申請書類の中の一つで『資本金の額の計上に関する証明書』についてですが。
計上する金額は金銭出資した金額のみになります。
金銭出資300万円で現物出資150万円で設立する会社の場合は、 『資本金の額の計上に関する証明書』は次のようになります。
◆資本金の額の計上に関する証明書の記載例
資本金の額の計上に関する証明書

1払込を受けた金額(会計計算規則第74条第1項第1号)
                   金300万円
2資本金及び資本準備金の額として計上すべき額から減ずるべき額と定めた額
(会社計算規則第74条第1項第2号)
                    金0円
3資本金等限度額(1-2)     金300万円

資本金300万円は会社法第445条及び会社計算規則第74条の規定に従って計上されたことに相違ありません。

平成20年○月○日
                                                      ○○○○株式会社
                                                      代表取締役○○○○